地域またはグループで運用可能な農業用のクラウドシステムです。一事業者で使用するより地域の仲間の方々や、地域組織などで使用する事で個別にシステムを導入するよりは、はるかに効率的です。また、同じ事業者の方が離れた複数の農業ハウスで同じものを生産しているような場合では全てのハウスの状態を一括管理できますので品質の安定化や、効率的な生産をサポートします。
このシステムは、所謂“見える化“は勿論、過去の測定データのみる事ができます。それに加え、遠隔操作も可能なシステムになっています。地域またはグループで集中管理が可能なため、ある一か所で何かの災害などが予見されるような場合または、対処すべき問題等が発生しているような場合に一斉に登録先にMailにて通知されますので、例え直ぐに駆けられない遠隔地であっても装置をリモート制御する事が可能なため被害を事前にまたは最小限に留める事が可能です。これは、地域利用型農業クラウドシステムの大きな特徴です。
次の図は、地域利用型クラウドシステムの応用例です。
ノード装置として 1チャンネル出力を持つKRY-201を使用した鳥獣対策用のシステムの例です。
センサーによって、鳥獣の潜入を検出すると、その情報はクラウドサーバーから登録されたすべての端末に対してMailが発信されます。それと同時に、例えば周辺を明るく照らすライトの点灯や、音が鳴らすなどの対策行動を行います。
このシステムの特徴は、ある地点で、対処する問題(鳥獣の侵入)が発生した場合、それ以外の地点で、同じような事が発生する事が予測されると考え、予め予防的な行動をとる事ができる事です。
鳥獣は、センサーがある事及び、センサーに触れる事でどのような事が発生するかを学習するため、いずれ対策は効果がなくなってしまいます。しかし、今回のシステムでは、他の地点でまだ侵入が発生していない時点で対策行動を起こす事になり、鳥獣にとっては、不規則で予測ができないため、予防措置の効果が高くなると考えています。